VIVE Proハンズオン 〜解像度だけじゃない没入感向上の工夫〜

先日VIVE Proの接続について注意点等ご紹介致しましたが、今回はその使用感についてご紹介します。

人間工学に基づく装着感の最適化

VIVE Proについて、「解像度が上がっただけ」と思われている方も多いかもしれませんが、実は解像度の影で多数の装着感の改善が図られており、没入感の向上に大きく貢献しています。

本体の小型化

トップの画像からもわかりますが、本体がVIVEと比較して小型になっています。

特に、前方への張り出しが軽減され、しっかりとしたホールド感のあるストラップ部と合わせて重心が最適化されており、体験中のヘッドマウントディスプレイ(HMD)のズレが起こりにくくなっています。

また、長時間の使用でも疲れにくくなりました。

クッション面積の拡大

フェイスクッションは従来比で表面積が24%も拡大し、HMDの安定に大きく向上しています。

また、大ぶりな眼鏡の人でもストレス無く体験できるようになりました。

写真の後頭部のクッションも大きく厚みがあり、フェイスクッションと合わせて前後からしっかりとホールドすることができます。

反面、顔や頭と接触する面積が増えた分、体験中の熱で暑さを感じやすくなったので、空調の効いた快適な環境での使用をおすすめします。

眼間距離・レンズ前後位置調整

写真左の眼間距離調整のダイヤルは、VIVEと変わらず右側面下方に搭載されており、個々人の眼間距離に合わせてレンズ間距離を調整することができます。

さらに、VIVE Proでは反対側の左側面下方に、レンズ前後位置調整のボタンが追加されました。

VIVEではバンドの付け根位置のダイヤルによる調整で手間が掛かっていましたが、ボタンを押すだけで調整できるため、次々と体験者が変わるようなケースで有効です。

本調整によって、レンズと目の距離が変わるため、見え方に影響がありそうですが、私が体験した限りでは最も近い時と離れている時で見え方に差はありませんでした。

その為、基本的には前方への張り出しを抑える為、可能な限り近づけておき、眼鏡が大きくレンズに当たってしまう際等に遠ざけていくように調整するのがおすすめです。

鼻カバーの形状改善

地味ですがこれも没入感向上に貢献しています。

左のVIVEの形状では、(特に欧米人と比べて鼻が低いアジア人は)カバーとの間に隙間ができ、その隙間から自身の足元などが見えてしまっていました。

今回右のVIVE Proでは、このカバー形状の改善が図られ、ほとんど外が見えなくなっています。

その分足元が見え辛く歩きにくいと不安に思う方もいらっしゃるかもしれませんが、歩く際はフロントカメラで外が見えますのでご安心ください。

脱着時のケーブル突っ張りの改善

VIVEでは脱着時にケーブルがうまくスライドしなかったため、脱着の障害となっていました。

今回VIVE Proでこの部分に対策が打たれ、後頭部の部分でうまくスライドするようになり、脱着が非常にスムーズに行えるようになりました。

個人的には、今回の一連の改善の中で一番効果を実感している部分です。

解像度の向上

言うまでもなく解像度は大きく向上しており、期待通りの高精細なVR体験をすることが出来ます。

VIVEの 2160 x 1200 の解像度に対し、VIVE Proでは 2880 x 1600 へと画素数にして78%も向上しており、形状の輪郭や、文字がよりはっきりと表示されるようになりました。

ただし、解像度が向上した分、映像の計算に時間がかかるため、映像の滑らかさの指標であるフレームレートが下がります。

VIVEに合わせてPCを構成した方は、グラフィックスボードの増強も合わせて行うと良いでしょう。

オプション製品によるさらなる快適化

製品単体でも大幅に使用感が向上し、高品質な没入体験が可能となっていますが、無線化やプレイエリアの拡大が可能となるオプション製品の発売も計画されています。

VIVEワイヤレスアダプター

VIVE,VIVE Proともに購入時点では電源は有線接続です。

現時点(2018年5月)では、サードパーティ製品でのバッテリーでの稼働が可能になっています。

 

現在VIVE公式サイトでもWIGigと呼ばれる、60GHz帯の高速無線通信を活用したワイヤレスアダプターが近日発売予定と発表されています。。

VIVE ProではVIVEのビジネスエディションで付属していた延長コードのようなオプションが現時点ありませんので、以下で紹介するプレイエリアの拡大が意味を成しません。

バッテリー駆動時間等の詳細が依然不明ですが、最新テクノロジーが搭載されたHTCの純正オプションですので、完成度の高さに期待が持てます。

ベースステーション2.0 〜プレイエリアの拡大〜

新型のベースステーションである、ベースステーション2.0は、現在VIVE Proのフルセットに同梱され発売されています。

単品販売も予定されていますが、VIVEワイヤレスアダプター同様発売日は発表されていません。

ベースステーション2.0の最大の特徴は、最大4個まで設置可能で、これにより10 x 10mのプレイエリアを作り出せることです。

旧型ベースステーションでは対角5m(例として3 x 4m)が最大サイズでしたので、大幅にプレイエリアが拡大していることがわかります。

これにより、歩き回るコンテンツでもストレス無く楽しめたり、複数人の同時利用でもぶつかってしまう危険性が大幅に減りました。

まとめ:全ての面で進化したVIVE Proは抜群の没入感!

いかがでしたでしょうか。

様々な改善・最適化・技術進化により、VIVE Proは没入感抜群のVR体験を提供してくれます。

皆さんも是非体験し、解像度以外の進化を感じてみてください。