VIVEトラッカーでリアルとバーチャルを繋ぐ

2018年3月23日に新型VIVEトラッカーが発売され、即日完売となり話題を呼んでいます。

ここではVIVEトラッカーで何が出来るのか、概要と事例を紹介したいと思います。

VIVEトラッカーの概要

 

VIVEトラッカーは、VIVEのオプション製品として2017年3月に開発者向けに出荷開始、一般向けには12月に販売開始されている製品で、2018年3月23日に新旧両方のベースステーションに対応した新型:VIVEトラッカー(2018)に切り替わっています。

VIVEのマークが水色の方が新型です。価格は旧型の発売当初から変わらず12,500円となっています。

VIVEトラッカーは、ヘッドマウントディスプレイやコントローラと同様、ベースステーションから発する光を複数のセンサ(凹み部)で受光することで、トラッカー自身の位置や姿勢を割り出すことが出来ます。

その為、現実の物(リアル)とVR世界のデータ(バーチャル)を連動して動かす(繋ぐ)ことが出来るのです。

これまで、リアルとバーチャルを繋ぐには、数千万円規模の非常に高額なトラッキングシステムが必要でした。

しかし、VIVEトラッカーはVIVEのトラッキングシステムであるLighthouse上で動く為、十数万円(VIVE本体含む)でリアルとバーチャルを繋ぎました。

しかも、VIVEトラッカーはワイヤレスで非常に軽量です。

VIVEトラッカーが即日完売してしまう理由がここにあります。

VIVEトラッカーの活用事例

次に、VIVEトラッカーの活用事例をご紹介させて頂きます。

オブジェクトトラッキング

オブジェクト(物)をトラッキングする使い方全般を指しています。

写真ではVIVEトラッカーがバットの端についており、データのバットと連動して動くようになっています。

体験型コンテンツで多く利用されている使われ方です。

モーションキャプチャー

腕・足など人の体の要所要所にVIVEトラッカーをつけることで、体の動きを捉える使い方です。

写真ではVIVEトラッカーが手首の位置を捉え、そこを基準としてグローブ型デバイスのManusVRで指の動きを捉えていますので、手全体の動きを捉えることが出来ます。

MR(Mixed Reality)ビデオ

カメラにVIVEトラッカーを付けて撮影することで、同じトラッキングシステムのLighthouseで位置が出ているヘッドマウントディスプレイ(VR体験者)に対して、どの方向から撮影しているかを正確かつリアルタイムに把握することが出来ます。

その為、写真のようにグリーンバックの空間などで体験者を撮影し、撮影している方向から見たVRの背景を重ねることで、あたかも体験者がVR世界の中にいるかの様な(HTC曰く※)MRビデオを作ることが出来ます。

展示会などのデモンストレーションで良く見かける手法です。

※HTC曰くと書いたのは、個人的には上記は単にクロマキー合成であり、リアルとバーチャルがMixしているわけではない為です。

このように、バーチャル映像の上にリアルの映像を重ねることは、Augmented Virtual(AV:拡張仮想感)と呼ばれ、リアルの映像の上にバーチャル映像を重ねるAugmented Reality(AR:拡張現実感)の対義語として定義されています。

 

複合現実(ふくごうげんじつ、英: Mixed Reality、MR)とは、現実空間と仮想空間を混合し、現実のモノと仮想的なモノがリアルタイムで影響しあう新たな空間を構築する技術全般を指す。 ミクスト・リアリティ、複合現実感とも。 拡張現実 (AR) と拡張仮想 (AV) を包含する概念である。-wikipediaより引用-

上級者編:Pogo pin活用

VIVEトラッカーには、Pogo pinと呼ばれる、開発者向けの外部入出力が備わっています。

このPogo pinを活用すると、コントローラが無くともボタン操作同様の入力ができたり、外部のモーター等を動かして振動させるといった使い方が可能です。

Pogo pin対応製品として、Hyperkin社 Hyper Blaster for VIVE Trackerなどがあります。

写真の様に、トリガーボタン等で操作することが出来る様になっています。

従来のコントローラに縛られないVR体験を可能にしてくれるPogo pinですが、まだまだ活用事例が少なく製品開発に結びついていない状況です。

しかし、VIVEトラッカー(2018)でも変わらず備わっていますので、今後の新たな製品登場に期待しましょう。

まとめ:VIVEトラッカーはリアルとバーチャルを繋ぐキーデバイス

いかがでしたでしょうか。

VIVEトラッカーの活用により、VR体験の幅は大きく広がります。

品薄の状況が一刻も早く改善し、たくさんの方がVIVEトラッカーで新たなVR体験を出来る様願っています。