バーチャルShowroomer「東雲めぐ」に見る新しいアイドルの形

みなさん、バーチャルShowroomerの「東雲めぐ」ちゃんをご存知ですか?

今やYouTubeで圧倒的な人気を誇るバーチャルYouTuberですが、Showroomという動画配信サービスでも大人気です。

そんなShowroomを代表するバーチャルShowroomer「東雲めぐ」ちゃんの人気からこれからのアイドルの姿を予想してみました。

Showroomとは?YouTubeとの違いは?

ShowroomがYoutubeと違う点は、「仮想ライブ空間」と「ギフティング」だということです。

生放送(ライブ)で配信するShowroomでは視聴者がアバターとして存在し、配信者に対してギフティング(投げ銭)することが出来ます。

もちろんYouTubeライブでも出来るのですが、Showroomでは自分が入れたお金が直接バーチャルな贈り物となって配信者に届くのでよりリアクションがもらいやすいです。

※配信者も物体(仮想)として届くのでお金よりもリアクションしやすいですしね。

 

Showroomer”東雲めぐ”ちゃんとは

東雲めぐちゃんはGugenka® from CS-REPORTERS.INCが配信する3DCGアニメメーション「うたっておんぷっコ♪」の主人公です。

カラオケとカワイイものが大好きな、歌手を夢見る中学3年生の東雲めぐ。
ある日カラオケ店員のお兄さんに扮したドレミ族の「トオン」から、「おんぷっコ♪」に変身して、みんなの頭に取り憑き運動音痴や料理音痴にして困らせる「おんち」を歌で浄化してほしいとお願いされる。天真爛漫でちょっぴり天然な東雲めぐと、彼女を支えるトオンがお届けする女児向け番組。

ジャンルで言えばプリキ〇アと同じコンテンツとなりそうです。

AKBなどの生身のアイドルには出来ない仮想”現実”

人気を集める女の子を一般的には”アイドル“と呼ぶことが多いですが、東雲めぐちゃんの登場には数年前にAKBが登場した時の「会いに行けるアイドル」の衝撃に近いものを感じます。

AKBは秋葉原に行くことで普段TVメディアなどでしか見られないアイドルが”会える“という身近さをファンに与えることによって、新しいアイドルブームを生み出しました。

それまで、アイドルというのは現実には存在するものの”幻想的”のようなものであり、また理想であり、偶像的なかわいさをテレビの前で追いかけるのが普通でした。

そういった意味で実際に会いに行き、握手をしてAKBメンバーを応援しメンバーからもリアクションを得ることができたこのアイドルのシステムは確実にファンに支持されるようになりました。

東雲めぐちゃんも、仮想ではありますが自分という存在をディスプレイの中に投影し、AKBが採用した「握手」が「ギフト」に代わることによってファンと直接交流をしながら応援してもらうスタイルです。

二つの応援の本質には違いはなく、実際に秋葉原まで足を運かディスプレイの前に着席するかの物理的な違いでしかないと思います。

 

VRのチカラでとにかくカワイイという理想が現実になる

AKBは今までのアイドルの幻想を壊し、ファンに近づくことで人気を得ることができました。

AKBを支持していたファンが求めたのは”最高に“カワイイけれど見たこともない偶像ではなく、”そこそこ“カワイイ会いに行ける人だったというわけです。

幻想は近づくことによって失われることが多く、それは幻想という自分の中の理想が現実に近づいていくからこそ失われていくものです。

しかし、バーチャルYouTubeerやShowroomerの東雲めぐちゃんはどうでしょう?

ギフティングによって自分の名前を呼んで送ったギフトを喜んでくれる目の前の東雲めぐちゃんを見て、近さは感じますが現実はきっと感じません。

カワイイ東雲めぐちゃんにどこまで近づいて行っても幻想が保たれるのです。

しかし、東雲めぐちゃんにあげたギフトとリアクションは仮想ではなく現実です。

AKBとの違いは仮想という幻想を保ちつつ3DCGである彼女に「現実」を感じることができることなのではないでしょうか。

VRライブはファンとアイドルの距離をなくすことが出来る。

VRライブの最大の要素はやはり距離をなくすことではないでしょうか。

VR映像を見るだけであればスマホ一つでバーチャル空間に飛び込むことが出来ます。

秋葉原に足を運ぶより自宅のパソコンのディスプレイを覗いた方がより手軽ですよね。

これからは、バーチャルYoutuberやShowroomerそしてAKBも関係なくVRライブがもっと盛んに行われるようになり、現実のアイドルの垣根がなくなっていくと思います。

インターネットが発達し、双方向のコミュニケーションが必須となったアイドルは間違いなく現実に近づいていくわけです。

しかしながら一貫して述べたように幻想は現実とは相反するものです。

しかし、AKBが起こしたアイドルの革命は見た目や形としての信仰からコミュニケーションや気持ちのやりとりを重視するものへと移っていきました。

端的にいうと「見た目は二の次」となるわけです。

そういった意味でアイドルという言葉は既に形骸化してしまっているのかもしれません。

 

そこに「見た目もカワイイ」の幻想を保つことができ、なおかつ双方向でのコミュニケーションが可能なバーチャルアイドル達は仮想の世界でありながら現実を獲得していくのではと期待しています。